数字みてると眠くなる

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。AFP。お金の知識をわかりやすく伝えることを目標に、記事を書いていきます。

節約は 大きく長く ばっさりと

お金を貯めるためにはどうしたらいいかという問いに、多くの人は「節約」と答えると思います。

 “節約” むだを省いてきりつめること。

確かにいくらかは貯まるかもしれないけれど、いくらかでしかありません。

それは元々の消費が限定的なのでその範囲でしかないからです。

また、効果に対する労力および時間が見合っていればいいのですが、ここをあまり意識せず、「節約、節約」言っている人は多いのではないでしょうか。

節約にはまっている人がお金持ちになれない理由を説明しましょう。

たとえば、鶏肉が自宅近くのスーパーだと368円、自転車で往復30分かかるスーパーだと298円だったとします。ここで自転車を使って70円得したと思う人はお金持ちにはなれません。仮にその時間を金額に置き換えて考えてみると、最低賃金の全国平均が823円(平成28年)だとすると、30分だと約410円。410円費やして70円得したわけだから、実際はマイナス340円というわけです。別にその時間稼いでいるわけじゃないと言われればそれまでですが、それは自分の時間や労力をゼロ評価して、目の前の値札しか判断材料にしていません。つまり自分という資本を軽視していることになり、ひいては、自分の価値をどんどん下げていくことに繋がります。これではお金持ちになれるはずはありません。

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とはいえ、節約が一概に意味がないと言っているわけではありません

長い目で見ると、効果抜群という節約もあります。今回はそのあたりの“かしこい節約”についてお話します。

 

1.節約するなら、金額が大きいものを節約しよう!

頭に浮かんだ一番高いものと言ったら“住宅”でしょう。都心に住んでいる人が地方に引っ越せばそれだけでかなりの節約になります。しかし、自分のライフスタイル、生き方を変えてまで、お金を貯めてなんの意味があるのか‥という違う話になってしまうので、ここは生活に影響が出ない、それでいて、効果がある何かを探す必要があります。

そこで、FPがよく口にするのが“保険”です。

保険料の支払いが毎月いくらなのか、きちんと把握している人はどれくらいいるでしょうか。そしてその見返りを日々感じてる人もそれほどいないでしょう。それでいて、家計に占める保険料の割合は1世帯平均6%ほど(年間払込保険料40万円弱)*1あり、これを仮に30年間払い続けたら1200万円程度になります。これだけ大きい買い物を保険のおばちゃんに勧められるまま、よくわからず払い続けている人は、ここを見直すだけで、かなりの効果があります。割合を1%減らすだけでも年間8万円程度は節約できます。この保険の見直しは、本当に無駄に払っている場合も多いので是非やってほしいと思います。くれぐれも見直しのつもりが新たに別の保険に入ってしまったということがないように!

 

2.固定費を節約するのが一番効果が高い

保険もそうですが、毎月定額が自動引き落としで出ていくとトータルの出費はとても大きくなります。日々の努力で無駄使いをやめるというのは、一番考えられる節約ですが、実行力が曖昧で、効果も一時的です。それに対し、長期に渡って自動的に支出している金額をなくすor減らす効果は絶大です。

とはいえ、住居費や教育費(月謝など)は減らしたくないし‥と葛藤も多いところ。

まずは、通帳を見て、定期的に引かれている金額が何なのかを把握しましょう。

通信費などで、余計なプランに入っていたとか、まったく使っていない有料会員になっていたとか、意外と気づかずに払っていた‥なんてことがあるかもしれません。その額は少額でも、一年払うと馬鹿にできない金額になっていることもあります。

私の例ですが、スポーツクラブに通っていた時に、毎月1万円近く引かれていましたが、これをやめたことで「行かなきゃ、行かなきゃ」というストレスから解放され、年間12万円近くの節約になりました。運動は近所をウォーキングに切り替えました。

 

3.生産性を上げよう!

ここでいう節約は“時間と労力の節約”です。節約というと今あるお金ばかり考えますが、お金を生むには時間と労力が必要です。今まで、無駄に使っていた時間と労力をもっと生産性のあるもののために使うのです。

例えば、食洗器を買う、ドラム式洗濯機を買うなど、時短のための家電を購入したり、買い物をネットで済ませたりするだけで、だいぶ減らせると思います。減らした時間を何に使うかは、個人個人にかかってきますが、空いた時間に資格の勉強をする。DIYをする。教養を身につける。などなど。節約した時間を使って、自分自身の資本力を上げることで、生産性が向上し、その結果、お金が貯まることにつながるかもしれません。

 

と、ここで無責任に終わらせることもできますが、もう少し突っ込んでみたいと思います。

果たして、空いた時間を生産性のあるものに置き換えるなんてことが、果たして本当に出来るのか、という疑問です。大抵の人はネットで買い物が済んだら、そのままネットを見て時間を潰してしまうんじゃないか。これは誰あろう私自身、耳の痛い話です。

実際、生産性を上げる時間の使い方をするには、最初に無理やりでも、生産性の高いことをやり始めてしまうのです。やり始めるためには、その生産性の高いことを最優先事項にしなくてはなりません。この順番でないと、決してできません。無理やり入れてしまうと、今までの無駄な時間の使い方がそもそもできなくなります。

時間の節約は「さあ、時間を節約しよう!」と悠長なことを言っている時間がない時に、知らずと節約できているものだからです。

最初の例の、自転車で30分かけて買い物するなんて、時間のない人がするわけがないという話です。